春とは言えまだまだ朝晩は寒いですね。
でも、日中の太陽の恵みを受け”さくら”はしっかりと成長しております。
うちの事務所隣家のさくらも満開になりました。(まさに借景ですが)
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そんな中、日曜日は取引先木材工場(ウッドリンクLABOさま)の見学に行ってきました
そこに置かれていたのはスーパー装置
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左のパネルと、バッテンになっている木材の間にある赤い棒のようなものが装置です。
この装置はダンパーになっており伸びたり縮んだしします。
このダンパーが伸びたり縮んだりすることで柱が傾く仕組みになっています。
つまり地震が来たときに横から与えられる揺れと同じ動きをさせ、互いの変化を測定する装置なのです。


繰り返しエネルギー与えると木材はバキバキと音をならし踏ん張りながらも傾きが大きくなると、最終的にはご覧の通りになりました。
(動画が見たい方はご連絡いただければお見せします。)
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こちらの実験によるとパネルのほうが変化は少ないようです。
現在、日本の家屋のほとんどが右のバッテンになっている構造でできております。
いわゆる筋かいによる在来軸組構造って呼ばれるものです。
上写真の実験だと、筋かい構造はだめなのかな?って思ってしまいますが、決してそうではなく上写真は単体での実験であるため、バランスよく配置することで問題はありません。
パネルでも、バランス悪く配置したらエネルギーが偏り効果はないのです。
ただ、この実験でも言えるように、繰り返し起きる地震に対し、家自体への外傷が少ないのは変形が小さかったこちらのパネルであることになります。となりますと大きな地震の後に控える内外装の修繕費用が少なくて済むということになりますね
特にこちらの会社で開発したこのパネルは釘の太さや本数、パネルのオフセットなどにこだわり建築基準法の数値よりはるかに高い基準を得ることができるようです。


また、写真を撮り忘れてしまいまししたが、制震装置の体感ができるブースもありました。

いずれにしても実際に目で見てみると色々わかります。非常に勉強になりました。

その他、こちらの会社では私たちのような設計事務所やビルダーさんへの営業支援として色々な展示がありました。

たとえばこちらはこれからの設計手法で欠かせないパッシブ設計の説明で、模型を使って風の流れをわかりやすく目で見えるようにしたものです。
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つづいてこちらは集成材の実物断面です。
最近では品質の均一化のため荷重を特に受ける材料によく用いられます。
国で公共施設の木造化が勧められていることからも、体育館や駅舎などの大空間が求められる建物でもこちらの集成材を使用した事例が増えております。
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ところで集成材って何なの?
ということですが、これ以上書くと長くなりますので、その説明は次回にします。

それにしても、有意義な日曜日を過ごすことができました。
子育てもしないでけしからん発言ですみませんm(__)m